こんにちは、イブです。
最近本を読んでいますか?ニュースを見ていますか?
イブはブログ執筆でアウトプット中心の生活をしていましたが、久しぶりにインプットすると、面白くってワクワクしました。
定期的なインプットの時間は心の健康のために大事なのかもしれないですね。
今回紹介するのはこの本です。
この本から学べる力を仕事(特に製造業)に活かすことに注目して考察しました。
【ファクトフルネスとは】
factfulnessは著者が作った造語です。
fact:事実
full:あふれる、たくさん
~ness:~な状態
直訳すると事実にあふれた状態となりますが、データに基づいて状況を正しく判断することを意味しています。
【つまりどんなこと】
人には、物事を事実とは違う風に捉えやすくなっている仕組みが存在しています。
そのため、自分の身の周りの状況について間違った捉え方をしていることが多いです。
そういった心の動きは本能によるものであり、この本能について知ることで、自分のものの見方の歪みを矯正することができます。
正しく事実を把握することで、問題への効果的な解決方法や、そもそも解決すべき問題を正しく見定めることができるほか、投資のチャンスに気づくことができるようになります。
【本の内容を抜粋】
本書では、世界の情勢や医療の切り口から、世界は私たちが想像しているよりも進歩しており、国による格差は少なくなっていることについて触れています。
それにも関わらず、世界の多くの人たちは数十年前の価値観のままだったり、自分たち先進国とその他の国には大きな差があり、それが縮まらないかのように考えてしまっているという内容です。
誤った捉え方をしてしまうのは、私たちにそういった本能が備わっているからであり、その傾向を知ることで人生のチャンスを増やすことができます。
【この本から学ぶこと】
- 世界の情勢について自分の固定観念が覆されます
- 自分たちを含めた世界の様子は、思ったよりもひどい状況ではなく、希望があると思えます
- 新しく投資の機会を見つけることができます
- 数年、数十年のうちに世界の様子は大きく変わっていくと気づきます
- 物事を正しくとらえるには、考えの歪みが働きやすいことを理解し、矯正することが必要だとわかります
- 本では世界の情勢についての話がメインテーマになっていますが、この考え方は自分のもっと身近な出来事にも適用できます
(なにに投資すべきか、仕事の問題を解決するにはどうするか、情報を正しくとらえるにはどうするか、など)
【物事を歪んで捉えてしまう10の本能】
本の内容から、物事をゆがめて捉えてしまう10の本能について抜粋します。
さらに、それを製造業に応用する考え方をまとめました。
私たちは、ある2つの集団へのイメージについて、2つに分断されていると思いがちですが、実際には間に存在する中間層がたくさんあります。
分布を見て比較することがポイントになります。
平均の比較にはだまされやすいので、データの集団全体が属する場所を確かめて判断します。
何かについて知るとき、悪い情報の方が耳に入る機会は多いし、印象的になるので、実際よりも状況は悪いと思ってしまいがちになります。
実際には以前より状況が改善している中の悪いポイントを切り取った情報を耳にしているのかもしれないですが、一点の悪い情報を見て、それが全てだと思ってしまいやすいです。
時間軸の幅を持たせたデータをチェックすることがポイントになります。
私たちは、物事の変化を直線的と捉えてしまう特徴があります。
実際には、直線で変化することばかりではなく、例えば一部分が直線でもその先で収束することもあります。
特性を考えるときに2点だけで判断せず、広い範囲のデータを取得して全体の変化を確認することがポイントになる。
私たちは、自分が恐れているもののリスクを過大評価しやすい傾向があります。
実際にはリスクは危険度×頻度で決まるので、危険度が高くても頻度が限りなく低いものなら、リスクは少なくなることがあります。
問題発生について、問題による影響の大きさとその発生頻度に応じて対策を検討する必要があります。
FMEAなどを使用して優先順位を検証するようにします。
(FMEAについては別記事で説明予定)
私たちは、一つの数字を見てそれが重要かのように判断してしまう特徴があります。
比較と割合に注目して考える必要があります。
何かを変えるには大きな効果を与える要因に注目し、それを優先的に改善する必要があります。
80.20ルールを使用して、改善の優先順位をつけることができます。
(80.20ルールについては別記事で説明予定)
私たちは、一つの集団のパターンを他の集団にも当てはめて考えたくなる傾向があります。
そもそも分類自体が間違っている可能性を疑うことが大切です。
解決したい問題に似た事例が過去にあった場合に、それを今回も適用できるのか考える必要があります。
それにまつわる分類方法が正しいかを再検討するようにしましょう。
自分とは違う考えかたややり方をする場面では、なぜそれがいいと判断されているかを学ぶようにします。
物事は変化するものだと覚えておきましょう。
かつての知識が今も適用できるとは限らないと覚えておきます。
一つの視点だけでものごとを理解できないと知りましょう。
自分と違う知識を持った人に話を聞きましょう。
自分と違う考えを積極的に取り入れます。
知らないことに対してそれを認めて謙虚になりましょう。
私たちは問題や間違いの原因を一つのものに絞って考えてしまう傾向があります。
原因を一つに絞った瞬間に、問題に対してそれ以上考えることをやめてしまうので誤った方向に進んでしまう場合があります。
不良発生の原因を一つのものに決めつけるのではなく、それで筋が通らない部分がないか検証しましょう。
そもそもの原因を突き止め、再発防止をします。
人のミスではなく、仕組みの改善をしましょう。
私たちは、焦りながら決断をすると誤った決断をしてしまうことが多いです。
今すぐに決めなければいけないと思ったら、自分が焦っている自覚をしましょう。
一旦落ち着いて判断することが大切です。
大きな買い物もそうですよ!
(今すぐ決めないと割引が適用できなくなります..系には気をつけましょう!)
まとめ
この本についての紹介とそこから学べることをまとめました。
私たちには物事を間違って捉えやすくなる理由があります。
考え方のバイアスがかかりやすいことを理解し、物事を歪みなく捉える訓練をすることで、状況を正しく判断できます。
この記事では、そういった10の本能について紹介し、さらに仕事(特に製造業)で活かす考え方についてまとめました。
内容がさらに気になる場合は、本をチェックしてみてください。
自分の知識の曖昧さに驚くクイズがついており、嘘だ..と思いながらもデータを見て楽しく読み進めることができます。
以上、イブでした。
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